【桃の最先端の仕立て方】桃ハイブリット仕立てとはなんぞや?

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東根市地域おこし協力隊の井上です。yusukeblog130(Twitter)

はじめに(桃ハイブリット仕立てについて)

先日、「桃ハイブリット仕立て」の帆柱の設置・骨格枝の吊り上げ方の研修に参加してきました。

まず「ハイブリット仕立て」って何!?と思う方が多数だと思います。

僕も思いました。(車か、プリウスかって思いました。)

名前の由来は二流派の技術の良いところが集約された仕立て方だから「ハイブリット仕立て」みたいです。

従来の仕立て方はこれ↓

まあ、普通の木ですね。

では、なんのために「ハイブリット仕立て」をするのかについて詳しく説明していきたいと思います。

実際、メリットしかない事に気が付きました。

よろしくお願いします。

ハイブリット仕立てとは

写真でも貼り付けました通り、木の中心辺りに帆柱を置いて、各枝下に添え木をしワイヤーで支える仕立て方になります。

仕立てる際の注意点やポイントを研修で学んできましたので、しっかり書いていきたいと思います!

設置時期のベストなタイミング

定植5〜6年目以降の落葉後がベスト!

秋から冬にかけてがいいと思われます!

最初にハイブリット仕立ての「メリット」と「デメリット」

まず設置する前にこの仕立て方を取り入れる前に「メリット」と「デメリット」について十分に理解していた方がいいと思いました。

それを最初にお伝えしていきたいと思います!

設置のメリット

・添え木をしているので雪や風に強くなる

・添え木をしている事もあり、枝をある程度、低い位置で固定され、横に伸ばせるので作業性も良くなり、収量も増える

剪定が非常に楽になる。

・支柱を設置しなくていいので、草刈りや消毒が非常に楽になる。

※通常の仕立て方ですと果実が生れば、重みで枝は下に垂れてきます。そうなると「枝が折れる可能性」と「果実が地面についてしまう事」が考えられるため「支柱」を立てて、枝を固定しないといけません。

設置のデメリット

・設置をするための時間とお金が必要

ぐらいですかね、、、

具体的に、一本たてるために必要な時間は「1、2時間」はかかると思います。

必要な資材代は「1万円前後」はかかりますので、ご周知ください。

このようにプロに頼むとこれぐらいかかりますが、「しっかり立てたい方」や「時間がない方」はお願いした方がいいと思いました。

勝手に宣伝してすいません、、(笑)

準備する部材

・単管パイプ(48φ、長さ5.5m程度、2.4㎜厚)・・・帆柱本体

φ(「ふぁい」と呼びます。直径を表す単位です。)

・コンクリートブロック・・・帆柱を乗せる台

・半鋼線(♯16程度:これより細いと切れやすく、太いと扱いにくい)

・角付キャップ、単クランプ(いずれも48φ用)・・・半鋼線を引っ掛ける

・農薬散布用ホース(40㎝程度に切断)・・・半鋼線の枝への食込み防止

・添え木(被覆支柱、φ32、長さ3.6〜4.0m)

添え木注意点:鉄パイプは使用しない、日光で熱くなりすぎて、表皮焼けをおこす。

・マイカ線・・・骨格枝と添え木を結束

設置方法

部材を準備したら、次は設置ですね、

設置方法を詳しく書いていきたいと思います!

1.事前準備(1樹あたり)

・単管パイプの先端に角付きキャップを地上3.5mの位置に単クランプをそれぞれ取り付ける。

・半鋼線を4.5mの長さで12本切断し、単クランプ上部に取り付ける。

・半鋼線を6.0mの長さで最大24本(1主枝につき3〜4本)切断し、角付きキャップを取り付ける。

ポイント!

先端を輪にした半鋼線キャップに取り付け、終わったら半鋼線がばらけないように柱に結束しておく!

2.枝を固定する

・伸ばしていきたい枝(骨格枝)の下側に添え木をする。(マイカ線で結束する)

・添え木後は支柱で支え、適正な高さより少し高めにしておく。

ポイント

添え木は、枝先より長く出し、今後の伸長に十分に対応できるように余裕を持たせておく。

マイカ線で結束する時は、枝の太りを考えて、やや緩めにする。

枝が伸び、添え木に余裕がなくなってきたら、必要量、先の方に添え技をずらす。

3.コンクリートブロックを設置する

幹元(ワイヤーを吊った時にバランスが取れる位置:最も長い主枝がある方に置くのがベスト)にコンクリートブロックを置き、その上に帆柱をたてる。(帆柱は絶対に埋めてはいけない)

帆柱を埋めてはいけない理由は「強い風などで折れてしまう可能性」があるからです。

4.各骨枝をワイヤーで吊っていく

写真を参考にしてみてください!

まずは中間部から行いましょう。

地上3.5mの位置の単クランプに取り付けた半鋼線で、骨格枝の中間部を吊ります。(半鋼線に切断した農薬散布用ホースを通しておき、吊り上げた時に骨格枝を傷つけないように注意をして下さい。)

中心部が終わったら、次は外側に入っていきましょう!

先端の角付キャップに取り付けた半鋼線(農業散布用ホースを通して)で主枝の中間より先の部分、外側を吊ります。

ポイント

・吊り上げ時は特に注意

骨格枝先端の高さは、骨格枝の発出部位の高さの序列を守る。

要するに、高い位置から出た枝の先端は、それより低い位置から出た枝の先端より高くする事。

従来の2本主枝仕立ての既存樹に帆柱を設置する場合

骨格枝の本数や樹の大きさに合わせ、半鋼線の数や帆柱の長さを程よく調整する。

設置のさいごに

ここまでできたらほぼ完了です!

さいごに各ワイヤーの強さ、中心の帆柱がまっすぐ立っているか念入りに確認しましょう!

これで設置は完了です!

参考になれば幸いです。

まとめ

今回は「桃ハイブリット仕立て」について書いていきました。

お話ししました通り、「デメリット」は時間と経費がかかる事だと思います。

ただそれ以上に「メリット」の方が強いと感じました!

「作業性の向上」、「剪定時間の短縮」、「収量UP」など考えられ、時間と経費をかけた分、それ以上の見返りがあると感じました!

桃栽培をされている方は一度、検討してみるのもありだと思います!

全く関係ない方も、「こういう方法もあったんだ」と思ってもらえた内容だと思っております。

今後も色々、書いていきます。

ありがとうございました。

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