【高級フルーツ東根さくらんぼ決定版】「さくらんぼ」が高価な理由、これを読めば全てがわかります!

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東根市地域おこし協力隊の井上です。@yusukeblog130(Twitter)

宝石箱や

はじめに(地域おこし協力隊、この記事の作者、井上が「さくらんぼ(桜桃)農家」になろうと決めた理由)

農産物を生産する上で作るものってとても重要だと考えていました。

理由は今後の収入に直結するからです。

人生に直結するといっても過言ではありません!


なんで「さくらんぼ」なの?

簡単にいうと、

・好きだから!

・山形県、その中でも東根市はブランドを持っているから!(平成29年4月21日「東根さくらんぼ」GI登録)

・山形県で生産量割合をほぼ占めているから!

です。

※地理的表示保護制度(GIについて)

地域で長年培われてきた生産方法や気候・土壌などの生産地の特性により、高い品質と評価を獲得している 産品の名称(地理的表示)を知的財産として保護することで、生産者の利益増進と需要者の信頼確保を目的に 農林水産省が取り組んでいる制度です。
 登録産品には「夕張メロン」や「神戸ビーフ」などがあり、名称とともにGIマーク(登録標章)が付されるため、一 定の栽培基準や出荷基準を満たした品質の高い産品を選ぶめやすになります。

簡単にいうと日本が東根産「さくらんぼ」を最大限に評価し、今後も特産品として守っていこうと証明されたという事です!

「ジーワン」でなく「ジーアイ」です!

お馬さんのレースではありません(汗)


山形県はさくらんぼ生産量日本一!

大事なのは収量・ブランド力!!!

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は WebPage-2-pdf-724x1024.jpg です
ちょっと前の資料ですが、

収量はすごく大事

他の県には申し訳ないですが、が違いますね。

農産物って本当に収量が大事なんです。

なんでかって、取引量が多いと販売もしやすくなると考えているからです。

農産物って天候の影響が強く大量に取れる事もあれば、不作になる事もあります。

それによって価格が変動してしまうのですが、売り方(市場や業者)の立場からしたら天候やその他リスクの事を考慮すると多く作っている所と取引したいじゃないですか!

多く作る事でリスクヘッジしているんです。

だから多く作っている所で作るってだけで有利になると考えました。

ブランド力の大事さ

これは本当に大事です!

多分、どんな分野でも言える事です。(いや、絶対

僕自身、車が好きなんで車の話で例えます。

みなさん、車を買う時、どうしますか?

私自身はブランドを大事にします。(中には何々社の何々が良くて何々がいいんだ!とすごいマニアの方がいらっしゃいます。その気持ちもわかりますが、、、

聞いた事ない企業のものを選びますか?

「レクサス」、、、まず、響きが違いますよね、、ヤッベー、スッゲー、カッケー、欲しい。ってなりませんか?

正直、聞いたことのない企業の製品でもいいものはいくらでもあると思いますが、とにかくブランド力は大事。

話戻しますと、今現在、私自身には何もブランド力は持っていません。

私自身にブランド力があれば私の作った「さくらんぼ」ってだけで販売が出来ると思います。

有名な「インフルエンサー」から物を買いたいと思いませんか?その原理です。

しかし、そうではないのでブランド力を持っている所で作ろうと考えました。

収量No. 1の山形県、GIブランド「東根さくらんぼ」を持っている東根市、山形県東根市産「さくらんぼ」がブランド力なんです。

果樹づくりの勉強は当然していますが、新米生産者の私が作っても山形県東根市産「さくらんぼ」と販売できてしまうのです。

これらの事を考えて、販売する時のバックアップがすでに整っていると考えています。(当然ですが、質の高い、いい物を作る事を前提に話しています。)

これらの事を考えて僕は「さくらんぼ農家」になりたいと思いました。長々と失礼いたしました。

さくらんぼの生産過程

「さくらんぼ」を食べた事や見た事がある方は大半いらっしゃると思います。

さくらんぼの「生産現場」を見た事はありますでしょうか。

なかなかいないのではないでしょうか。

値段に直結する話なので説明させて下さい!

ハウス栽培必須

さくらんぼ(桜桃)ハウス写真

「さくらんぼ」は私と同じでとてもデリケートな果物です。

雨に打たれると簡単に割れてしまいます。(こうなると商品になりません。)

解決策として上記写真のように鉄パイプで骨組みを作り、ビニールシートを被せ、傘がわりにする事で、さくらんぼを雨から守るんです。

この鉄パイプを組むだけでも時間労力資金が必要です。(鬼の3点セット

さらに、ビニールシートを広げる作業を含めると尋常じゃありません。

広大な土地にもかかわらず、手作業でのビニール広げは尋常ではありません。

広げた後は風などで飛ばされないように固定します。

さくらんぼシーズンが始まり、そしてやっと終わったと思ったら、一息つく事もなく片付けなくてはなりません(1日でも速く、さくらんぼの木に雨を当てたい事から)

考えただけでも震えが止まりません。

時間、労力、資金が必要(鬼の3点セット)

鉄パイプの骨組みは一度建ててしまえば10年以上は軽く持ちますが、建てるには時間、労力、資金が必要です。

畑の大きさは約300坪と想定しました。(一反ともいいます。)

業者さんに依頼する場合、自分自身でやる場合によって大きく異なりますが、鉄パイプで骨組みを作ると業者依頼の場合は約1、2週間、自分自身でやる場合は1ヶ月近くかかるのではないかと考えられます。(設計も含む)

業者に依頼する場合は人件費だけで約25万〜30万円、かかると言われています。

人にお願いするので当然の費用ですが、人件費だけですよ(汗)

自分自身でやれば人件費の費用は必要ありませんが、時間が奪われます。(タイムイズマネーとはこの事ですね、)

そして、資材代、これがとんでもありません、年々資材代は高騰していると言われています。

資材代はなんと約200万。(震えが止まりません。)

2019年10月に消費税も10%に上がり、年々物価の高騰。

さらに高くなると言われています。怖いですね。

対策

それは「この骨組みがある、さくらんぼの木が植わった、土地」を借りる事、もしくは買う事ができれば費用は抑えらます。

「これだっ!!」と私は思いました。

ビニール広げと片付け

何が大変かって、平均的なハウスの高さは7mぐらい、高いので10mぐらいあります。(命綱なしで作業します。

毎年、必ず救急車の音が聞こえてきます。(まじ卍)

面積の関係ででうまく説明できませんが、大勢の人を呼んで半日で終わらす方もいれば、人件費がかかるので人は呼ばずに1、2週間かけて行う方もいるのではないでしょうか。(片付けも同じ要領)

あとこのビニール、交換(3年に一回ぐらいのペースで)が必要で費用が発生します。(こちらも面積の関係があるのでうまく説明できませんが、300坪(一反)あたり5〜6万円は必要です。)

反射シート敷き

このように反射シートを敷きます。

さくらんぼ収穫前に仕上げ作業としてさくらんぼの木の下に反射シートを敷きます。

理由はさくらんぼを赤く色付けをするためです。

さくらんぼは日光を当てる事によって赤く色付きます。

下の方には日光が当たらないので反射シートを敷き光を反射させる事でカバーするのです。

この反射シート敷きはほんとに大変です。永遠スクワット状態です、あと風で飛ばされないように四方八方に釘を打たなくてはなりません。(筋トレ男子、女子は大歓迎です。)

費用ですが、面積によって異なりますが、300坪(一反)あたり5〜6万円かかります。

大体4、5年以上はもつと思います。

収穫時期が大変 〜「さくらんぼ」は待ってくれない〜

収穫時期は「6月中旬から7月中旬ぐらいの一ヶ月間」しかありません。

「実がなり → 収穫 → 出荷」という流れで進んでいきますが、何が大変か、この一連の流れが他の果物と比べて短いんです。

もう一度言います、さくらんぼは僕と同じでデリケートな果物です。(2回目)

収穫したら傷むスピードがさらに速いんです、すぐにお客様に届ける必要があります。(収穫しなくても傷むスピードは速い。)

そしてさくらんぼは小さい果物なので出荷作業も大変です。

他の果物は大体、コンテナに詰めて持っていく感じですが、(傷があるかないかはしっかり確認しますが、)

さくらんぼの場合は「パック詰め・箱詰め」をする必要があり、一つ一つ傷がついてないか入念にチェックをしなければなりません。

もし傷がついたものを出荷してしまえば、弾かれてしまいお金になりません。

こういった事が理由で「収穫」および「パック詰め・箱詰め」といった出荷作業に多大な人多大な人件費が必要なんです。

果実が実るまでの過程

僕の以前の勝手な考えとしては「実は勝手に生る」と考えていました。

勝手に生る訳はなく、

さくらんぼが生るには「受粉が必要」だという事を知りました。

簡単な受粉の豆知識と品種について

さくらんぼは色んな品種が存在します。

代表的な「佐藤錦」をはじめ、「紅秀峰」、「紅さやか」、「月山錦」、「紅きらり」、「大正錦」、「紅テマリ」、「ナポレオン」といっぱいあります!

そして受粉は「同じ品種の花粉」でする事は絶対にありません。

そもそも受粉とは「めしべ」に「おしべ」の花粉がついてするものなんで、「佐藤錦の花のめしべ」に「佐藤錦のおしべの花粉」がについても受粉しないんです。

じゃあどうするか、、

佐藤錦のさくらんぼ畑があるとして、全部佐藤錦を植えてしまうと受粉しずらくなってしまうのです。

だから、あいだに別の品種を植えて、別の品種の花粉が「佐藤錦の花のめしべ」に出会えるようにしないといけないんです。

佐藤錦が「井上 裕介」だとして、畑に「井上裕介」だらけだと、出会いがなくなってしまうじゃないですか。(てか想像するだけでキモい)

あいだに「とても綺麗な女性」がいれば「井上 裕介」は頑張って、勇気を出して会いに行く、そう言うことです。(?)

受粉方法

間に違う品種を植えただけでは簡単に受粉しづらいという事がわかりましたね、具体的にどのような方法があるか。

方法は2種類あり、

自然受粉」と「人工授粉」があります。

自然受粉

風に乗って花粉が飛ぶことで受粉する方法。

「マメコバチ」、「ミツバチ」などが花粉を運んでくれる方法。

と、いくつか受粉する方法はあります!

このマメコバチ、めちゃくちゃ可愛いんです。(尻をプリプリさせるところ 笑)

しかも良いやつなんです、まず人に刺さない。(ミツバチは平気で刺す、)

そして黙々と真面目に仕事をする。

農家の人がいつも言っている事は「マメコバチ」みたいな女性を捕まえろ!と言っています。(笑)

花粉を運んでくれる、キューピット的存在なんです。

良いでしょう、マメコバチ。

人工授粉

人工授粉用、毛ばたき」を使って行います。

方法としては花が咲く頃、「ナポレオン(さくらんぼ品種)等の受粉樹の花」にこの毛ばたきを使っておしべの花粉と取り、「佐藤錦の花のめしべ」に採取した花粉をつけて受粉させる方法です。

花粉すらも人工的に作るやり方もあります。

「農業協同組合」、「果樹農家専門ホームセンター」等でこの「人工的な花粉」を購入する事ができます。

これは「入念に準備する場合」のみで大丈夫だと思います。

作り方も専門的な知識が必要で、お値段も少々張ってしまいます。

ただ、農家さんによっては経費を使って毎年やっているところも存在するのは確かです。

こうした努力、流れもあり、ようやく実が実ります。

続いて実についてお話をさせて下さい。

実の等級ランクと大きさについて

今まで説明した流れや努力もあって、ようやく実が生ります。

等級のランク順

「特秀」 → 「秀」 → 「」 → 「」 

という順番が一般的なランク順なのでよければ、覚えて下さい!

・特秀(下記添付写真のランクです。)
主に贈答品として出荷されます。外観・糖度・より優れた商品です。
各産地・出荷基準が高く、非常に高値で取引されます。

・秀品(これでも十分に良いランクだと思います。)
主に贈答用・レギュラー品として出荷されます。
食味安定度は高い商品が多く価格・食味的にバランスがいいのが特徴です。

・優(スーパーで売られているパック詰はこれに当たると思います。)
主にレギュラー品として出荷される場合が多いです。
選果基準が高い商品も多く、一概に優劣は付けられません

・良
見た目に傷等が見受けられる場合が多いと思います。
かなりのお買い得品として出荷される場合が多いです。

もし、さくらんぼを受け取った事がある方は箱にランクが記載してありますので確認してみて下さい!

玉の大きさ

さくらんぼの玉の大きさも重要で、値段に直結します。

「3L 」 → 「2L」 → 「L 」 → 「M」 → 「S」

という感じで分ける事ができます。

下記写真のような贈答品は大体、「L以上」となります。

当然、玉が大きくなるほど、値段も比例して上がっていきます。

この1kgバラ詰は上級品、だが上を目指せばこれ以上の物もあります。

どうですか。めちゃくちゃ「良い値段」しますよね。

最初に見た時は私もとてもビックリしました。。。

真っ赤でデカければ、「高価」という事は間違いなさそうです。

希少部位のため高価になる

当たり前かのようにに「真っ赤で大きなさくらんぼ」がバラで詰まってますが、これは完全なる希少部位です。(上記写真:1kg:バラ詰)

高等技術を持っていない限り、木一本に対して色付きが良く、デカイさくらんぼはなかなかありません。

高等技術を持っている農家さんはウハウハかもしれません。

僕もウハウハになりたいな・・・(笑)

結論として

収穫期間が短く、実るか実らないか不確実性要素もあり、毎年収量は不安定

その不安定の中から希少部位をしっかり選別し「真っ赤で大きい玉」で「傷がないもの」でないと出荷できない。

その収穫作業には多大な人経費がかかり、さらに雨避けハウスを含む、資材代、消毒代も含まれているから「高価な価格設定」になると思いました。

いや、その値段設定にしなければ、事業として成り立たないため、「高価な価格」しなければいけなかったのではないでしょうか。

さいごに

農家さんの思いとしてはできる事ならば、安価で良いものを提供したい思いはあり、僕自身もその気持ちは十分に伝わってきます。

しかし、こうやって記事を書いて、さくらんぼの作業がどれだけ大変か、自然相手の不安定な状況で戦っていかなくてはならない事を僕自身も再認識、致しました。

さくらんぼが「高価な理由」を書かせて頂きましたが、少しでも理解して頂けるとありがたいな、と思います。

「さくらんぼ」のトリビア

「さくらんぼ」の正式名称は「桜桃(オウトウ)」です。

知ってました!?

豆知識をお伝えします!

地元の方から聞いたので本当か定かではありませんが(笑 決して疑っているわけではありません。)

さあ、いきます。

桜桃、オウトウ、からの、サクラモモ、サクラボボ、サクラボボ、サクランボ、さくらんぼって流れで「さくらんぼ」って呼ばれているみたいです(笑)

知らなかったでしょう〜

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コメント

  1. りょう より:

    遅れたけど全記事読み終わった^_^
    収穫までの全工程を考えると至極真っ当な値段だよね、それだけ人の手がかかってるから当然の値段だわ!
    そんなさくらんぼを送ってくれたことに改めて感謝^_^

    • 裕介 より:

      りょう
      全部読んでくれたんだ!
      ありがとう!!

      そーなんだよね、自分も来て手伝ってみて、これだけ手間と時間をかけてるとは思わんかったんだよね、

      そんな、全然大丈夫よ!!